会 期:2014年10月16日(木)~ 10月27日(月)
時 間:11:00 ~ 19:00 ※ 最終日(10/27)は17:00まで
在廊日:10月19日(日)、25(土)、26(日)
僕にとって「昆虫」は写真行為の動機を意味します。昆虫は、姿形や色彩が多種多様であり、僕たちが暮らす環境のいたるところに潜んでいたり、また突如目の前に現れることもある。そしてどちらかというと嫌われ者であるそれらを、捕獲し、誰かに見せるという一連が、まるで現在の写真行為と同じように感じるからです。
虫採網を持てば、草むらはたちまち宝探しのフィールドに変わるように、カメラを持つことで、日常の見え方は真新しく変化する。そこではこれまで培ってきた既成概念が一旦リセットされ、ただ色彩と形だけが目に映っている。
写真は対象をどのように切り取るかで、見慣れたものも、何か違ったもののように見える。ただどれだけよく分からなく見えても、その実在を写真は示している。そうして新たな存在を「発見」するということに、僕はなによりの面白さを感じています。
インセクトゥムという言葉はラテン語の「insectum」で、直訳すると 「切り込みが入ったもの」ですが、それは本質的に「昆虫」を意味しています。なぜならアリやハチなどに顕著にみられる身体の「くびれ」を、昔の人は「切り込み」と捉えていたからだそうです。僕はその「切り込み」をフレーミング、すなわち写真行為の比喩と捉え、それが「昆虫」を表すということからタイトルにしています。
◇三保谷将史展期間中、cafe百花mokaでは特別メニューをご用意しました。
ぜひご賞味ください。
三保谷 将史 │ Masashi MIHOTANI
1987年生まれ 大阪在住
2010年から写真の展示活動を開始
ギャラリーAcruでの勤務を経て、現在はビジュアルアーツ専門学校写真学科に在学中
<個展>
2013.06 “ヤンマ” @ひぽたまの食卓
2012.12 “マチノファスマ” @iTohen
<グループ展>
2012.08 “ポストカード展” @京都LOFT
2012.05 “写真/谷口円 三保谷将史 古川紗帆 みやび 展” @GALLERY9
2012.02 “iTohen 推薦作家展 糸 会 糸_eight