会 期:2016年6月30日(木)~ 7月26日(火)
時 間:11:00 ~ 18:00 ※最終日は 11:00 ~ 17:00
close :水曜日
あまり微笑みは少ない
飄々と軽やかに、闊歩する、浮き立つ、佇む
表情は出さないように
その中でも感情は揺れ動きますように
◆ 7/23 ギャラリートーク開催
茨木市と姉妹都市の竹田市で暮らし、書家であり写真家であり古道具屋店主でありリノベーターでありと、多くの顔を持つ竹田のクリエイティブなまちづくりのキーマンである草刈さんに、躍動する竹田の“いま”、たけたの“人たち”についてお話を伺います。
日 時:7月23日(土)16:00〜18:00
場 所:ギャラリー la galerie(GLAN FABRIQUE 1F)
参加費:500円(1ドリンク付)/ご予約不要
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2013年に茨木市の姉妹都市になった大分県竹田市。
2000年代初めには高齢化率全国ナンバー1になってしまったほどの過疎の町が、この数年脚光を浴びています。
空家バンクや市の助成制度を利用して移住する若者が後を絶たず、アート・イン・レジデンスが出来たことによって多くの芸術家やクリエイターが集まり、竹田にiターンした人たちとの相乗効果で、半径500メートル四方の小さな城下町は息を吹き返すように活気づき、近年はクリエイターが先導するアートイベントが注目を浴び、全国からまちづくり関連の視察が訪れたり、マスメディアの取材が相次ぐなど、かつて無いほどの盛り上がりを見せています。
そんな竹田のまちづくりの中心人物が、クサカリコウボウ主宰・草刈淳さんです。
自身も15年前にUターンしてきた1人。豊後南画家の故草刈樵谷を祖父に持つ書家であり、写真家であり、空間デザイナーでもあり。
最近竹田に増えているリノベーションされたお店の多くが彼の手によるものです。
この度、竹田市と茨木市の姉妹都市提携を記念して発行するフリーペーパーを制作することになった僕たちは、昨年足繁く竹田のまちに通いました。
その取材旅行の一番はじめに「先ずはこの人に会っとけ」と紹介されたのが草刈さんでした。
そんな竹田の最重要人物である草刈さんのもう一つの顔が、趣味で集めた古道具を並べる店「三桁 mitsuketa」店主。
昭和初期の建築であろう住宅の2階、畳敷きの部屋に並んでいるのは、雑器や書画から、錆びて朽ちかけた木や鉄など、元は何だったのか分からないようなものまで。年代や土地を超え、自身の琴線に触れたもののみを選び、空間に置いて、色や図形合わせを楽しむ感覚が「大人のままごとのようなものだ」と語ります。
その美意識に満ちた「間」を創りだす鋭くも優しい感性は、「さる山」の猿山修さんやアレックス・カーさん等に認められるほど。
何回も竹田を訪れ、すっかり仲良くなった草刈さんが「今度は俺が茨木に行くよ」と言ってくれて実現したのが、本展『茨木市と竹田市は姉妹都市である。それはいかなければと思い立ち 趣味のものを抱えて車できました。展』です。
もう何の説明をするまでもなく、タイトル通りの展示です。
言うなれば、「三桁 mitsuketa いばらき店」?!といったところでしょうか。
竹田より700キロを経て、茨木の築110年の建築空間に展開された「草刈淳の世界」を、ぜひご高覧くださいませ。
ギャラリー“la galerie” 河上 友信
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クサカリコウボウ展期間中、cafe百花mokaでは特別ドリンクをお出ししています。
●「たけたのカボス」のはちみつソーダ
「竹田のカボス、夏は果汁をソーダで割ると最高に美味しいんですよ。」と、草刈さんから届いた竹田のカボス(香母酢)果汁をはちみつソーダにしました。
濃厚なのに後味すっきり!な爽やかな夏のドリンクです。
ぜひ召し上がってくださいね!
草刈 淳│Jun KUSAKARI
1967年大分県竹田市生まれ、在住。
クサカリコウボウ主宰・ふるもの mitsuketa店主・書道研究会 書道教室主宰・大分県美術協会書道部会 委嘱会員
豊後南画家の故草刈樵谷を祖父に持ち、幼少より墨の在る環境にて育つ。
21歳で中央の書道会に所属し後に審査会員として活動するが、十数年前、一切の所属を・退会、辞退し地元である「竹田市」に帰省し書道研究会「樵峰書研」を立ち上げ現在に至る。
同時期に趣味が高じて古道具の店「三桁(mitsuketa)」をopenし数多くの古物を扱うが、様々な縁により空間のリノベーション、設えの仕事も行うようになる。