GLAN FABRIQUE MARCHÉ “うれしいものごと” Vol.04 2019.11.8 - 11.16

GLAN FABRIQUE MARCHÉ “うれしいものごと” Vol.04
日 時:2019年11月8日(金)〜 12日(火),15(金),16(土)
OPEN :11:00〜20:00(11〜12日は 18:00まで、最終日は17:00まで)
会 場:GLAN FABRIQUE

『五感をたよりに見つけるマルシェ』

空は深く澄みわたり、紅葉が木々を彩る秋
“うれしいものごと” と銘打ったマルシェを開催いたします。
第4回目となる今回は、独・ベルリンから「MARU-MARKT」、日・京都からは「しかまファインアーツ」という2組の目利きを迎えて、見る・聴く・嗅ぐ・触れる・味わうといった感覚をたよりに、選びとる楽しみやよろこびを感じていただけるものごとで空間をしつらえます。
五感を揺らす “もの” “こと” と共に皆さまのご来場をお待ちしています。

【もの】
・「MARU-MARKT」from Berlin
・「しかまファインアーツ」from Kyoto

【こと】
・11/8(金)「TE tea salon 」@cafe百花・・・川西まり氏による1dayティーサロン(11:00〜18:00)
・11/9(土)「TE tea salon 」@cafe百花・・・川西まり氏による1dayティーサロン(11:00〜20:00)
・11/10(日)「+quatresaisons 1day cafe」@cafe百花・・・プリュスカトルセゾン藤元由貴子氏による1day cafe(11:00〜16:00)
・11/10(日)「鼎談・田中聡子×四釜尚人×鞍田崇」(17:00〜19:00)
・11/15(金)「日々の花」・・・みささぎ流家元・片桐功敦氏による花の実演とワークショップ(13:00〜16:00)

【こと】の詳細は下部にございます。

 

MARU-MARKT

【MARU-MARKT 田中聡子】
アパレルメーカーでの勤務後 2012年よりドイツ・ベルリンに移住。
ファッションアイテムの一つとしての着物の着こなし方を提案する Caico vintage Kimono として、ベルリンを拠点にヴィンテージ着物を販売。
MARU-MARKT 名義でベルリンを中心にヨーロッパ各地を回り 古着・インテリア雑貨・生活雑貨などの買い付けを行う。
特に東西ドイツ陶器を積極的にコレクションしている。
https://marumarkt.com
Instagram & Facebook: @marumarkt

しかまファインアーツ

【しかまファインアーツ 四釜尚人】
イギリスのオークション会社で現代美術を学び、2007年、京都市に「living with art」をキーワードにしたギャラリー兼骨董店を開く。
バーナード・リーチを核に民藝運動の個人作家の初期作品、日本と英国の工芸を中心に扱う。
また、ギャラリーでは現代の住空間において、アートと関わる可能性を提案する。
http://www.naohitoshikama.com
Twitter & Instagram: @naohitoshikama

【出展品目】

MARU-MARKT 「東ドイツの陶器とガラス」
・東ドイツの陶器


 1960年代から1970年代のドイツの陶器といえば、西ドイツで生産されたファットラヴァがよ く知られています。
 fat(肥えた)lava(溶岩)とは、この時代に流行したスタイルで、溢れ出す溶岩のような釉薬 が特徴の陶器です。この実験的でユニークな陶器はヨーロッパ諸国やアメリカなどへの海外輸出 もさかんに行われ、今でも世界中に愛好家がいます。
 東ドイツでもファットラヴァスタイルの陶器は生産されていましたが、西ドイツのものと比べると色調やフォルムなど明らかに違った雰囲気を醸しだしています。個人的にはベルリンの旧東 側エリアにある無機質な建築物を思い起こさせられます。
 今回ご紹介する東ドイツ製の陶器は1960年代から1970年代にかけて作られたもので、現在とは異なる時代の空気感を纏った陶器たちです。モダンで近未来的なフォルムをしていたり、工業 生産品なのに有機的な雰囲気を醸し出していたり、第一印象はギトギトした釉薬に拒否感を感じるのにだんだん気になる存在になったり。そんな一癖も二癖もある陶器たちです。
 手に入りにくい VEB Haldensleben社、Strehla社から生産されたアイコニックなシリーズのものもご紹介します。

・ラウシャグラス

 東ドイツには独自の産業システムがあり、VEBという国営企業が各地に設けられて地域ごとに異なった産業を推し進めていました。
 ご紹介する花瓶は、ガラス産業が盛んなテューリンゲン州の都市ラウシャで1960年代から 1970年代にかけて生産されたものです。
 吹きガラス職人によって手作りされた薄く繊細な花瓶は、はかなくも大きな存在感を持っていて、その流線的・近未来的なフォルムからは、当時流行したスペースエイジデザインを垣間見る ことができます。

・その他


 同時代に開催された展覧会のポスターや、装丁の美しいインゼル文庫の書籍、1950~1960年代 にかけてデンマークで作られた 真鍮とチークウッドが組み合わされたアイテムなどをご紹介いたします。

 
しかまファインアーツ「日本の雑多な蚤の市」
・伊万里の雑器や小道具など日本の古物を中心に、英国の雑器など、暮らしに取り入れやすい 品々をご紹介いたします。

 

【こと】詳細

・11/8(金)11:00~18:00、11/9(土)11:00~20:00
「TE tea salon 」@cafe百花

TE tea and eating 主宰・川西まり氏による1day ティーサロン
深まる秋。温かい紅茶が美味しい季節。ティーサロンでは企画展にちなみ、日本、ドイツ、台湾 の紅茶とオリジナル菓子をご用意致します。


【TE tea and eating 川西まり】
お茶を飲むこと、食べること、人が集うこと、楽しく幸せな場をつくること。
茶人・ティーコーディネーターとして、関西~地方へと様々な場所で茶会、ケータリング、教室、商品開発、飲食プロデュースなど、お茶や食にまつわることを企画・実行している。
http://www.te-mari.life
Instagram: @te_tea_eating

・11/10(日)11:00〜16:00
「+quatresaisons 1day cafe」@cafe百花

国産小麦&天然酵母にこだわった茨木のパン屋「プリュスカトルセゾン」藤元由貴子氏による1day
カフェ


【+quatresaisons】
フランス語で四季を意味するquatresaisonsが語源です
フランスのブーランジェリに並んでいるようなバゲットやカンパーニュを見よう見まねで作り楽しんでいた時を経て主宰していたパン教室の屋号に名付けたのがはじまりです。
季節に合ったパンの作り方や、日本人がおいしいと感じるエッセンスを「四季に加味する」からplusquatresaisonsとなりました。
プリュスカトルセゾンは造語なのです。
https://yasai-pan-gohan.jimdo.com
Instagram & Facebook: @plusquatresaisons

・11/10(日)17:00〜19:00
「鼎談・田中聡子×四釜尚人×鞍田崇」

出展者二組と哲学者・鞍田崇氏によるトークセッション
参加費:¥1,500(+1ドリンクオーダー)

【鞍田 崇】
哲学者。
1970年兵庫県生まれ。
京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。
近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。
著作に『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会 2015)など。
民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ!私の好きな民藝」に出演(2018年放送)。
http://takashikurata.com

「鼎談(ていだん)」とは – 3名による座談会のこと。古代中国の煮炊き器具「鼎(かなえ)」 が3本足であることから、こう呼ばれるようになった。

・11/15(金)13:00〜16:00
「日々の花」

みささぎ流家元・片桐功敦氏による花の実演とワークショップ

暮らしの中のささやかな花は、住いの奥行きをぐっと広げ、豊かにしてくれる存在です。 華道家の片桐さんが会場の様々なコーナーに花を生けながら「さりげなく主張する花」のコツを お話しします。 後半は、参加者がそれぞれ好きな器と花を選んでの生け花ワークショップを行います。

参加費:7,500円(花代・1ドリンク代込)
定 員:15名(最低開催人数7名)
持ち物:花バサミ、花を持ち帰るための風呂敷や包み
予 約:メールにて、件名を「11/15生花ワークショップ予約」とし、氏名、電話番号、参加人数を明記の上、
info@glanfabrique.com
まで送信してください。
折り返しご予約完了のメールをお送りいたします。
※最低開催人数に達しない場合は3日前までにお知らせいたします。


【片桐功敦】
1973年大阪生まれ。華道家。
1997年、24歳で大阪府堺市に続くいけなば流派、花道みささぎ流の家元を襲名。
片桐のいけなばのスタイルは伝統から現代美術的なアプローチまで幅広く異分野の作家とのコラボレーションも多数。小さな野草から、長年のテーマでもある桜を用いた大規模ないけばな作品まで、その作品群はいけばなが源流として持つ「アニミズム」的な側面を掘り下げ、花を通して空間を生み出している。
2013年より文化庁助成事業「はま・なか・あいづ文化連携プロジェクト」の招聘作家として福島県南相馬市に長期滞在して多数のいけばな作品を制作。その成果が「Sacrifice~未来に捧ぐ、再生のいけばな~ 青幻舎刊」として上梓された。
http://www.katagiriatsunobu.net